新曲の嵐#231/「時代と化物」
新曲の嵐#231/「時代と化物」 https://soundcloud.com/matsukiayumu/231a
東京の/コンクリート
信号機の/色で/明滅
体表温度は/正常
でも/ステータスだけが/ちょっと異常
季節は/変わりまくって
僕らもまた/変わりまくって
オリジナルの/形なんて
もう/思い出せない/くらいさ/Don’t you Cry.
泣くな/Don’t you Cry./泣くな。
ボールを/奪われない/Oh
リオネルメッシの/ようだ
人混みの/中を/渋滞の/中を
駆け抜けて/くのは/時代という/化物
形/失っても/全て/移ろっても
「変わらないもの」と/流行歌は/言うけど
嘘だ
本当?/嘘じゃん?
界王拳でも/通用しない
困難な/時代の/到来
4チャンネルの/テープレコーダーと
ファイヤグローの/リッケンバッカーで
録音/された/音楽
ジャスト/フォーミーな/音楽
トー横の/君にも/あったら/いいのに
ジャスト/フォーユーな/音楽
誰からも/忘れられた
公衆電話の/ように
人混みの/中で/渋滞の/中で
立ち尽くしてんのが/僕らという/化物
それでも/君はまだ/諦めないんだね
大切なものを/探しに/出る…
上着も/持たずに
まだ/探してる/”特別”って/やつを
誰かが/言う/もう/やめなよって
でも/そうだ/君って/そういうやつだった…
涙が/出そう/でも/挫けそうに/なっても
君が/追いかけんのは/未来/という/生物
春の匂いが/する/坂道/走り出す
ハードディスク/なんか
叩き/割って/その/外へ/飛び出せ!
新曲の嵐#230「ワールドポーター」
新曲の嵐#230「ワールドポーター」
冬の空が/澄み切っている/今年も/一年は/巡っている
日々は/等速直線運動/なのに/感じる/伸び縮み/してる/鼓動
時々/思い出す/君の/あの/とっても/いい匂い/まるで
真空管/マイク/みたい/あぁ
急行周遊/カード/を使って/もの凄い速さで/駆動する
偽物/みたいな/君の/ローファイな/音楽
誰もいない/東京/ビールでも/飲もう
うっかり/回想/昔の事は
VHSテープ/みたい
再生/ヘッドに/絡まってる
2021年の/果て
子供の/頃の/未来の/果て
徒手空拳で/ここまで/来て
くたびれた/小さな/ハート
天気/予報が/外れて/いる
大気の/様子/乱れて/いる
でも/誰かが/君を/待ってる
”What a Wonderful World”が/流れる
(Guitar)
Bring The Beat Back/外は/まだまだ/冷たい風が/吹きやまず
若者たちが/サブスクリプションで/暖を/取る
Bring The Beat Back/ビットレートが/下がった/君の掠れた/歌声は
古びた/レコード/みたい
そして/全部が/灰に/なっても
太陽系の/銀河の/果て
事象の/地平面の/丘で
ジョージ/マーティン/が/立っている
震え続けて/いる/ハート
心拍数が/上がった/まま
心の/ロック/外れた/まま
ただ/待っている/僕らも/また
誰かに/荷物を/バトンタッチし/続ける
新曲の嵐#229「ロックンロールインターチェンジ」
ロックンロールインターチェンジ
だんだん/寒くなる/東京都
どんどん/増えていく/解像度
でも/僕ら/近眼で
アウターも/持たずに/外へ/出る
MINIに/飛び込み/ただ/走る
渋滞の/首都高
動けないし/動かない/まだ/この世界は。
初めて/買った/ギター
初めて/自分で/買った
赤い色の/ゲーム/カセット
全部/僕らの中を/通り抜けてく
急に/僕らの中で/フラッシュバック!する
記憶はどんどん/加速して
インターチェンジを/通過して
ロックンロールも/まだ知らない君が
後ろで/しゃべり/続けてる…
Get down
いつだか/君と/歩いた
明け方の/線路/沿いや
初めて/2人で/行った
平日の/ショッピング/モール
初めて/家族に/なった
星に/なった/2匹の/猫も
全部/心の中から/動き出してくる/Oh
きっかけもなしに/フラッシュバック!する
記憶は/どんどん/加速して
インターチェンジを/回っていく
ロックンロールも/まだ知らない/君は
後ろで/鼾を/かいてる。
新曲の嵐#228「2019年のセロファンテープ」
絶望と/希望の/間
太陽と/木星の/間
2019と/20の/間に/いる。
ヒーローと/悪党の/間
本能と/打算の/間
デジタルと/アナログの/間に/いる。
冷凍された/東京都
雪が降って/みんな
In the Place to be
引き裂かれる/僕ら
引き裂かれる/時代
なんでもある!/と思ってた/んだけど
何にもないから/どうする?
解答されぬ/問題が
塵も/積もって/みんな
問うよ/Mr.Myself
引き裂かれる/セロファンテープ
繫ぎ止める/セロファンテープ
千切れそうだ!/と思ってた/んだけど
ぎりぎり/まだ/ひっ付いてる
冬の/街の/光
離れて/いく/2人
こんな/ことに/なる/なんて
ノストラダムスも/きっと/驚いてる
時代を/変える/光
それを/とらえる/瞳
君が/そうだと/思ってる
だから/全然/いつも/想ってる。
忘れないで。
新曲の嵐#227「コンフィデンシャルレター」
どんどん/雨が/降っていく/今夜
歩いてく/People/足早に/どっか
こんな夜の/正解/ってなんだ?
梅雨前線で/停滞中/環七通りも/渋滞中
どんどん/雨は/強くなる/そうだ
カーラジオから/「スローバラード」は/オンエアされずに
こんな世界で/ドラマチック/じゃない/世界で
真顔で/過ごしたり/急に/エモーショナルに/なったり
光学迷彩の/真っ赤な/心が
雨に/打たれて/現れる!!
君が/いなくても(平気で!)
夏を/過ごす/だろう(平気で!)
夕日が/落ちる/たび
その都度/東京の/気温が/上昇中
アスファルトが/焦がす(君を!)
記憶の/中にいる(君を!)
夜が/落ちる/たび
その都度/今夜も/僕らは/リロード中
コンフィデンシャルな/ハート
そんなのって/ないよ…/ってつぶやいて/みても
バックアップも/ない癖に!!
君が/いないとさ(本当は!)
凄く/困ってる(本当は!)
なにか/足りない/まま
それでも/東京の/気温が/上昇中
夏の/大空を/まるごと
スクリーンショット/する
君が/僕の/心から
いなく/ならないように/願いを/かけてる
コンフィデンシャルな/手紙を/ポストに/出した
君は/読まずに/食べた?
どんどん/雨が/降っていく/今夜
新曲の嵐#226「2018年冬.zip」
「2018年冬.zip」
soundcloud.com/matsukiayumu
西高東低に/気圧が/配置される
東京にもれなく/冬が/セットされる
アコースティックギターが/街を/駆け巡る(Gibson J160E)
一切合切を/全部/コードに乗せて/運ぶ
ずっと/鳴っている(一体誰が?)/ずっと/鳴っている(一体なんで?)
ずっと/鳴っている/アコースティックギター
外苑東通りを/走って/行く
時代錯誤な/マニュアルの/トランスミッション
曽我部恵一の/新譜が/もう出てる!(There is no place like Tokyo today)
突然/Bluetoothが/途切れて/音が飛ぶ
ずっと/待っている(一体なにを?)/ずっと/待っている(だからなにを?)
ずっと/待って/待って/待ち続けたら/いっぱいになったーーーーー
SSDも/ハードディスクも/君の心も
同じ/ただの/入れ物
音楽はたまに/それをオーバークロック/する
世界で/交わされる
Merry Christmas
ずっと/待っている/ずっと/待っている
ずっと/待っている/ラグランジュ点で/待っている
ずっと/待っている(一体なにを?)/ずっと/待っている(だからなにを?)
そう言われると/なにか/わからなくなってくる/年末…
246も/須磨海岸も/グリニッジ天文台も
同じ/夜を/迎えて
君の笑顔/だけが/僕を/ノックする
世界で/交わされる
Merry Christmas
And
HappyNewYear
「2018年のマニュアルトランスミッション」発表
このアルバムは寄せ集めのような集合です。2010年代半ば以降に作曲してSoundcloudに公開された音楽の集合体です。
そういった意味では所謂「新作アルバム」とはちょっと違った意味合いのアルバムかもしれません。
ただ、その時々を反射した楽曲が羅列された集合を、今1つにまとめてweb上に存在させておきたかったのでリリースしました。
本作はSpotifyでのストリーミングやiTunes store等の販売のみで以前のまつきあゆむ作品群のような自主経路データ販売の予定はありません。
これらの色々な事柄の大きな理由は、自分の中でのインターネットの役割と音楽のあり方の変化によるものです。
アルバムという単位は消失し、全ての音楽と価値はシャッフルされ、CDも、ハードディスクに詰め込んだ音楽ファイルでさえ時代遅れになりつつあるそんな時代に自分が残しておきたかった作品です。
この作品は「2018年のマニュアルトランスミッション」という名前で「星の数ほどのmp3」という歌いだしで始まります。
多くの楽曲は発表時よりアレンジや楽器に手を加えたり、ミックスを新たに行なったり、リフィニッシュしてあります。
そしていままでの作品と同じく、ヘッドフォンでの大音量リスニングに最適化されています。
この寄せ集めの集合をどうかあなたが楽しめますように。
2018/04/27 まつきあゆむ